視察(県内・県外)
南城市戦中世代のリカレント教育
ご訪問ありがとうございます。
2月20日(金)午前9時より 南城市立馬天小学校へ「戦中世代のリカレント教育」について視察・勉強の為、お伺い致しました。
趣旨としては、戦中、戦後の混乱期の中で、様々な理由により義務教育を充分に受けられなかったり、義務教育未修了者のみなさんへ学校教育の機会を提供するものである。また、将来、卒業証書を授与する事も視野にいれていきたい。とあります。
小学校では、教育委員会指導主事、教頭、校長からお話をお伺いし また、現在 小学校6年生と一緒に授業を受けていらっしゃる方からもお話をお伺いさせてもらいました。
この方は、昭和9年生まれ 戦時中 小学校ではほとんど勉強らしい時間はなく、戦争についての話が多かったそうです。戦後は、家族の為に仕事をしなければいけない状況だったそうです。子育ても終わり、市教育委員会からの案内があり応募したそうです。最初は、週3日間の国語の授業でしたが、5日に増やしてもらったそうです。(毎日やらないとわからなくなる)
授業の前に図書館でお話を聞かせて頂きました。授業の準備(予習・復習)の最中にもかかわらずお話を聞かせていただきましたこと感謝申し上げます。「自分の孫くらいの先生に対しても、先生として敬い 分からない時は先生へ質問されるそうです。教室でも子供たちとも上手くいっているようでした。遠足や行事についても一緒に参加し、お互いにいい効果がでているとのことでした。
もう一人の方とは、お話をするタイミングがありませんでしたが、土日を利用して学校の草刈などもやっていただいているそうです。
このように沖縄県には戦中、戦後の混乱期に義務教育を受ける事ができなかった皆さんが多いそうです。
南城市では、各自治会を通してこの戦中世代のリカレント教育の受講生募集の案内をしているそうです。驚いたことに市内の全小中学校でこの教育を受講できるそうです。つまり、ご自分で歩いて通える範囲であることも素晴らしいと思いました。
2月12日(木)にお伺いしました 珊瑚舎スコーレさんの 夜間中学校の件を色々調べていく内に南城市さんの取組みをインターネットで知る事ができました。戦中・戦後の混乱期に義務教育を受ける事ができなかった皆さんは沖縄県には沢山いらっしゃるそうです。実態調査も行われていないのが現実です。
きちんとした制度が出来るまでには、まだ時間がかかりそうです。ですから、出来るところから始めなければいけないと思います。すでにこの問題に取り組んでいるところに対しての支援 そして県内の市町村も南城市を参考に「戦中世代のリカレント教育」早急に検討 実施しなければ 時間は待ってはくれません!
当日は朝早くからの視察に対し、校長先生、教頭先生、指導主事 そして受講生の喜名さんありがとうございました。
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